「合宿をしたが、結局いつもの会議と同じだった」という声を、経営チームからよく聞きます。場所を変え、時間を確保し、費用をかけたにもかかわらず、新しい何かが生まれなかった。その理由は、多くの場合、アジェンダの設計にあります。
「報告」と「議論」と「問い」を分ける ¶
多くの合宿のアジェンダは、報告と議論が混在しています。報告は情報の共有です。議論は判断の形成です。問いは、まだ答えが出ていないことの探索です。この三つを混在させると、報告が長くなり、議論が浅くなり、問いが出てこなくなります。合宿のアジェンダを設計するとき、私たちはまずこの三つを分けることから始めます。
「決める場」と「考える場」を分ける ¶
合宿の中に、「今日ここで決める」セッションと「今日は考えるだけでいい」セッションを明示的に分けることが重要です。「考える場」では、結論を出すプレッシャーがないため、普段は出てこない問いや視点が出やすくなります。この区別がないと、すべてのセッションが「決める場」になり、参加者が疲弊します。
ファシリテーターの役割 ¶
内部の人間がファシリテーターを務めると、立場上、特定の方向に議論を誘導してしまうことがあります。外部のファシリテーターの役割は、中立性の確保だけではありません。「この問いは、まだ答えが出ていない」「今、議論が別の問いにずれている」という観察を、その場でフィードバックすることです。
合宿の翌日に何をするか ¶
合宿で生まれた問いや合意は、翌日の通常業務の中で消えやすいです。私たちが合宿支援に含めている「翌日の振り返りセッション」は、合宿で出たことを日常の判断基準に接続するためのものです。三十分から一時間の短いセッションですが、合宿の成果を定着させるために重要です。
2026年夏の経営合宿・オフサイトの設計支援を、三件限定で受け付けています。受付は2026年7月31日まで。詳細はお知らせページ、またはお問い合わせページからご確認ください。