組織の問題は、財務の問題と違って、数字で見えにくいです。「なんとなく意思決定が遅い」「なんとなく情報が届いていない」「なんとなく現場が疲弊している」。この「なんとなく」を放置すると、やがて事業の成長を阻む構造的な問題になります。では、いつ、組織の再設計を考えるべきでしょうか。

サイン一:同じ問題が繰り返し浮上する

会議で同じ問題が何度も議題に上がるとき、それは個人の問題ではなく、構造の問題であることが多いです。「部門間の連携がうまくいかない」「承認に時間がかかる」「現場の情報が経営に届かない」。これらが繰り返されるなら、問題の根は役割の定義や権限の配置にある可能性があります。

サイン二:事業の変化に組織が追いついていない

事業が成長したり、新しい領域に展開したりするとき、組織の構造はしばしば古いままです。三年前に設計した組織図が、今の事業の実態と合っていないことがあります。特に、新しい機能(デジタル、グローバル、新規事業など)が既存の組織に「乗っかる」形で追加されているとき、構造の見直しが必要なサインです。

サイン三:優秀な人が「判断できない」と言い始める

組織の中で信頼されている人が「自分の権限がどこまでか分からない」「誰に相談すればいいか分からない」と言い始めたとき、それは構造の問題です。優秀な人ほど、曖昧な構造の中で消耗します。この状態が続くと、組織の中で最も動ける人が最初に疲弊するという逆説が起きます。

再設計の前に確認すること

組織の再設計を始める前に、「現在の構造がなぜそうなったか」を理解することが重要です。過去の経緯を無視した再設計は、新しい問題を生みます。私たちは、組織設計・再編支援の最初のステップとして、必ず現在の構造の成り立ちをインタビューで確認します。

組織の問題は、放置すると複雑になります。しかし、早すぎる再設計も混乱を生みます。タイミングの見極めが、最初の仕事です。Crimson Heath Bridgeの組織設計・再編支援については、プログラム一覧のページをご覧ください。